Noël(ノエル)のチキンと言ったら「Dinde(七面鳥)」のRôtir(ロティ/丸焼き)が定番です。
フランスでは、「七面鳥」の事を「Dinde(ダンドゥ)※Turkey(ターキー)」と呼び、年中いつでも食べられますが、1年に1回、家族を囲みながらノエルで食べる七面鳥には、普段食べ慣れているシンプルな七面鳥の丸焼きとは違い、栗を一緒に食す伝統的な食文化があります。
そこで、今回はフランスの伝統ノエル料理「Dinde aux marrons(栗と七面鳥)」をご紹介します。
ちなみに我が家は七面鳥の中でも「Dinde(ダンドゥ)」ではなく、去勢された雄とりの「chapon(シャポン)」を食べます。
日本だと丸鶏は需要が少ないので、手に入りづらいですが、大手スーパーやネット通販で丸鷄が手に入るので、もし手に入ったら試して欲しいパーティー料理です!
Chapon(シャポン)とは?
●フランス東部のブレス地方で去勢されたまま育てられた、Volaille de Bress(ブレス鶏)
●生産地域、品種、飼育、飼料条件などが非常に明確に規定され、世界で唯一AOC(品質保証表示)を取得している鶏
●シリアル(トウモロコシと小麦)と乳製品を主に与えられ、ストレスなく自然豊かな野草や草原の中で自由に歩き回れる環境で飼育されている
●運動量が多いですが、去勢されているため、柔らかい霜降り肉で肉厚なため、ノエルのご馳走として食される
材料 (Ingrédients)
【材料】(3〜6人前)
・七面鳥・・・3kg
・ブイヨン・・・100cc(水100cc+固形ブイヨン1つ)
・ニンニク・・・3片
・ローリエ・・・1枚
・タイム・・・1枝
・バター・・・40g
・オリーブオイル・・・50cc
・栗・・・250g(すでに下処理されている瓶詰めの栗)
《七面鳥の中に入れる詰め物(la farce)》
・みじん切りのエシャロット・・・3個 (玉ねぎ中1〜2個)
・スライスパン(薄切り食パン)・・・100g
・牛乳・・・100cc
・ニンニク・・・1片
・牛or豚ひき肉・・・150g
・孔子のひき肉・・・150g
・栗・・・50g(すでに下処理されている瓶詰めの栗)
・卵・・・1個
・コニャック(ブランデー)・・・50cc
・塩胡椒・・・適量
作り方(Instructions)
●オーブンを190度の予熱に温めておく
●まずは、鶏肉の中に入れる詰め物(la farce)から準備していきます。
●小さめのボールを用意し、細かく切ったパンを牛乳で浸し、柔らかくします。
●大きめのボールを用意し、みじん切りにしたエシャロット(玉ねぎ)とニンニク、ざく切りに細かくした栗、ひき肉、卵、コニャックと塩胡椒、そして柔らかくなったパンを入れ、なめらかになるまでよく混ぜ合わせます。
《便利なキッチンマシン》
Robot Cuisine(フードプロセッサー)があれば、簡単にざく切りにしてすぐに詰め物の”タネ”ができあがります
●伝統的な詰め物には、心臓、レバー、砂肝など、内臓系や鶏肉の首つるを入れる場合もあります。
だから、中に入れる詰め物によってはフードプロセッサーを使った方が早いです。
●料理好きなフレンチママンのお家に大抵あるフードプロセッサーはフランス料理では登場率が高いです
●上記の詰め物を鶏肉の中(お尻の方から)に入れ、しっかりと紐で止めます。(調理専用の太い針があれば、縫い付ける様に穴を塞ぎます。)
●オーブンで焼きあげる直前に、調理用注射針でコニャックを丸鶏全体に注ぎます。
●耐熱皿を用意し、丸鶏、ブイヨン、ローリエ、タイム、皮付きニンニク、バターを入れ、最後にオリーブオイルを上から全体的にかけ、190度に温めたオーブンで2時間半焼きます。途中、20分おきに七面鳥から滲み出たソースを全体的にかけてあげます。
●2時間半オーブンで焼いた後、一旦耐熱皿を取り出し、栗を耐熱皿に加え、塩胡椒で味を整え、210度の温度に設定を変え、さらに30分焼き上げます。
●オーブンから取り出した丸鶏は、アルミホイルで覆い、食べる直前に丸鶏内の詰め物を取りだし、身を切り分けます。
●お好みで野菜などの付け合せを用意します。※栗は提供までに時間がある場合、テーブルに出すタイミングで再度温め直します。
フランスのパーティーメニューは人が集まる時にあらかじめある程度作っておいた食材を食べる直前で温めなおしたり、切り分けたりする事が多いで!
●最後にお皿に盛ったら完成です。
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