2月2日は「La Chandeleur (ラ・シャンドゥレール/聖燭祭 せいしょくさい)」というキリスト教の祝日です。
昔から、この日は家族やお友達と一緒に「Crêpes(クレープ)」食べる「クレープの日」っと言われています。
どこのスーパーでも、この日のために2週間ほど前から、クレープ用の小麦粉、砂糖、ヌッテラ、キッチングッズなど大量に販売される、この時期の風物詩でもあります。
そこで、本日は、フランス人義理母から伝授された「我が家のクレープ」をご紹介します!
材料 (Ingrédients)
【材料】
●Farine(小麦粉)・・・300g
●Sucre(砂糖)・・・大さじ3
※グラニュー糖
●Lait(牛乳)・・・600cc
●Sel(塩)・・・ひとつまみ
●Oeuf(卵)・・・3個
●Beurre fondu(バター)・・・50g
●バニラ・・・一本
※バニラエッセンスで代用可能・・・5〜10滴
・バター(サラダ油)・・・適量
《我が家の隠し味》
・Grand Marnier(グラン・マルニエ)・・・大さじ1〜
※大人用に
《お好きなトッピング・ソース》
・Nutella(ヌッテラ)
・Confiture(コンフィチュール)
・Crème chantilly(ホイップクリーム)
・Sucre cristallisé(グラニュー糖)
・Sucre glace(粉砂糖)
・Fruits(フルーツ類)
義理母曰く、お昼に食べるなら朝作り、夕方に食べ始めるのならお昼くらいに作っておくとちょうど良いのだとか!
作り方(Instructions)
●バターを小さなお皿(耐熱皿)に入れ、電子レンジで温めて溶かし、冷ましておきます。
※電子レンジがない場合は、鍋にバターを入れて溶かしてください
●ボールを用意し、小麦粉、塩、砂糖を加えてよく混ぜ合わせます。
●卵を割り入れて混ぜ、とろみがついてきたら、冷たい牛乳を少しづつ加えていきます。
●最後にお好みでバニラ(エッセンス)を加え、さらに混ぜ合わせます。
●1時間〜3時間ほど冷蔵庫で生地を寝かせます。
※生地は充分に休ませると、やぶれにくくなります
生地を焼き上げる前に「グラン・マルニエ」を生地の中に入れます。
子供には不評なので、2つのボールに生地を分け、子供用と大人用で作るのが我が家流です!
●熱したフライパン(クレープ用のフライパンがあると早い!)にバターを引いて、おたま1杯分の生地を流し入れます。
※フライパンの大きさにもよりますが、100〜200cc程
●くるくると回転させながら生地を表面に広げ、生地の周りが薄茶色になったら裏返します。
●ひっくり返して1分ほど焼いたら、出来上がりです。
それを何度も繰り返し、生地の”素”が無くなるまで繰り返します。
●お好きなトッピングやソースをつけて召し上がれ!
クレープに合わせる甘い系の砂糖やソースだけではなく、我が家はガレットのようにハムとチーズを挟んで食べたりします。(単なる子供の要望ですが・・・)
そして、その後デザート感覚で甘い系のヌッテラやコンフィチュールを付けて食べるので、この日はまさしくクレープ尽くしです。(笑)
トッピングは、特に決まりがないので、好きなソースや具材をチョイスして楽しんでください!
フランス流!クレープと一緒に「Cidre(シードル/リンゴ酒)」を飲むべし!
フランスでは、クレープと一緒に「cidre(シードル/リンゴ酒)」と一緒に食べるのが定番です。
この時期になると、いろいろな「シードル」が店頭に並べられます。
「リンゴ酒」なので、甘めのスパークリングワインのような、女性にも飲みやすいのが特長です。
アルコール度数が少ないので、ついつい飲みすぎてしまわないように注意が必要です!(笑)
【本日の食材】Farine de blé(小麦粉)
フランスの「Farine de blé(小麦粉)」は、小麦粉の胚乳部分にある灰分率と抽出率という2つの含有量によって分類されています。
「小麦粉」を選ぶ時、T45〜T150の表記が記載されています。
その中でも、「クレープ」に適しているのは、T45がオススメです。
特に「Gruau d’Or」の「小麦粉」は、キメ細かく、他の「小麦粉」とは全然ちがう質感があります。
通常の「小麦粉」よりも少し高級品なので、普通のスーパーでは、元々少量しか取り扱われていませんが、このクレープの時期になると大量入荷されて、安くなるので、いつもまとめて買ってしまいます。(笑)
T45〜T150の”T”とは?
・Type(タイプ)のことを指す
等級とは?
・小麦粉の胚乳部分にある灰分の含有量によって分類
【本日の隠し味】Grand Marnier(グラン・マルニエ)
我が家のフランス人一家はみんなお酒が大好きです。
クレープの生地に「Grand Marnier(グラン・マルニエ)」という、アルコール度数40度もあるリキュールを加えるのが定番です。
元々、フランスには「Crêpes suzette(クレープ・シュゼット)」と呼ばれる、オレンジ風味のするクレープのデザートがあります。
このデザートは、クレープ生地に「グラン・マルニエ」を加え、Flambé(フランベ)をして、アイスやオレンジなどフルーツと一緒に食べる大人なデザートです。
残念ながら、私はあまりアルコールが強くないので、本格的な「クレープ・シュゼット」は一口でギブアップですが、クレープ生地に混ぜたほんのり香るぐらいなら食べられます。
Grand Marnier(グラン・マルニエ)とは?
コニャックにオレンジピールなどを加えて造られるオレンジリキュール(オレンジ・キュラソー)の一種
Flambé(フランベ)とは?
調理の仕上げに、香り付けとして、アルコール度数の高い酒(コニャック、ブランデー、ウイスキー、ラム酒などリキュール)をフライパンや鍋の中に落とし、一気にアルコール分を飛ばす調理法
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