無性に食べたくなるKFCの「フライドチキン」。
あの食感、あのジューシーな柔らかい肉質を再現しようとすると、どうしてもフライヤーの関係で、固くなってしまったり、生焼けになってしまったりします。
でも、ある方法をで肉を柔らかくすると、生焼けにならず、柔らかいまま召し上がる事ができます!
食感はかなり近いと思います!!
材料 (Ingrédients)
【材料】(10本分)
・手羽元・・・10本
・揚げ油・・・適量
《ブライン液》
★水・・・400cc
★塩・・・小さじ2弱
★砂糖・・・小さじ2
※漬けダレに漬けるため、通常の塩&砂糖の割合よりも分量少なめ
《漬けダレ》
◇白ワイン・・・大さじ2
◇酢(白バルサミコ酢)・・・大さじ1
◇醤油・・・大さじ1
◇パプリカパウダー・・・小さじ1/2
◇にんにく&塩パウダー・・・小さじ1
※塩・・・小さじ1/2+にんにくパウダー(生にんにく擦り下ろし)小さじ1/2
※フランスだと「Sel à l’ail」っという便利な商品があります
◇ローリエ・・・1〜2枚
《バッター液》
●卵・・・1個
●小麦粉・・・大さじ5
●マヨネーズ・・・大さじ1
●漬けダレ・・・大さじ2〜3
●ベーキングパウダー・・・小さじ1/2
詳しくはこちらから
《シーズニング(揚げ衣)》
・小麦粉・・・大さじ5
・片栗粉・・・大さじ5
・コーンスターチ・・・大さじ4
・自家製ミックススパイス・・・大さじ2
・塩・・・小さじ1/2〜
作り方(Instructions)
●塩と砂糖水(ブライン液)に3〜4時間漬け込みます。
●小さめのボールを用意し《漬けダレ》をすべて入れ、良く混ぜ合わせます。
●袋を用意し、鶏の手羽元、《漬けダレ》を入れよく揉み込み、半日〜漬け込みます。
●圧力鍋(蒸し器)を用意し、漬けた鶏肉を並べます。
●圧力鍋を用意し、10〜15分設定で火をつけます。
※蒸し器を使う場合は、沸騰してから火を中火にし、15〜20分蒸します
●圧力鍋によって変わりますが、我が家の圧力鍋(8L)は、沸騰してから弱火にして、15分蒸し焼きにし、鍋内の空気圧を抜くのに約10分でした。
※圧力鍋によっては、5〜10分でも十分火が通るとかと思います!
●熱過ぎると衣が付けづらいので、粗熱を取ります。
●残った鶏のだし汁は、旨みが凝縮しているので、我が家では、卵を溶いてスープにしてしまいます。
お好みでどうぞ!
●血合いの部分があったりするので、スープを使う場合は一度こした方が良いです。
●《バッター液》を作ります。
※袋によく混ぜ合わせた《バッター液》を入れると洗い物が減ります。ただ、液が付き過ぎてしまうのでお気をつけあれ!
●《シーズニング(揚げ衣)》を作ります。
●揚げ油を準備しておきます。
●下準備した鶏肉に《バッター液》、《シーズニング(揚げ衣)》の順で全体的にまぶします。
●170〜180度の温度で1〜2分程カラッと揚げます。
●すでに火が通っているので、衣を付け、サッと揚げるだけで大丈夫です。
●絶対に生焼けにならない 「フライドチキン」の完成です!
最後にメリット&デメリットをご紹介!
【本日の食材】Pilons de poulet(手羽元)
「Pilons de poulet(手羽元)」は、ヨーロッパ内では、どこでも良く見かける部位です。
私の持論ですが、唐揚げにする場合は、生焼けになるか、黒焦げになってしまい身が締まり過ぎて固くなるからなのか?
この部位を扱う時は大抵、オーブン料理か煮込み料理が多いです。
だからこそ、毎回どうして中まで柔らかく揚げられるのか?
よく聞かれます。(笑)
実は、揚げるのはサッと数分で、冷めて、温め直しても柔らかいままになる秘訣は、揚げる前に火を通してしまうからです。
このヒントをくれたのは大学時代のお友達が、KFCで使われているフライヤーが自社の商品で、圧力釜フライヤーを自宅で再現するのにはかなり難しい。っとその仕組みを教えてもらったからです。
実際に、圧力鍋で揚げてみたりしましたが、危険すぎて結局、この方法に辿り着きました。(笑)
ちょっと手間な料理なので、パーティー料理におすすめです!
揚げるまでの工程を前日に仕込んでしまい、人が集まり食べる直前に揚げれば、出来立ての「フライドチキン」を楽しめます!
【本日の食材】épice(スパイス)
私が住む南仏マルセイユは「épice(スパイス)」の宝庫です。
マルセイユは、フランス最古の都市で地中海の中心都市でもあり、貿易港として栄えてきました。
近隣諸国からのハーブやスパイスなどが行き来し、昔から貿易の拠点になっていたので、様々なハーブやスパイスがあります。
地中海を挟み、アフリカ諸国のモロッコ、アルジェリア、チュニジアからの移住者、過去の戦争から逃れてきたベトナム系、中東・ムスリム系の人たちも多く住んでいるため、その人たちの食を支えるために、エキゾチックなレストランやマルシェを営んでいる人々がとても多いです。
だから、日本ではあまり手に入らない&どうやって使いこなしたら良いのか分からないスパイスがいっぱいあります。
そのスパイスの数々を組み合わせて作る料理が多い南仏はとても奥深いです!
【本日のキッチングッズ】Autocuiseur(圧力鍋)
あると便利な「Autocuiseur(圧力鍋)」は、フランスの家庭料理には欠かせない時短アイテムの一つです。
肉の塊を調理することが多いヨーロッパ食に合っているため、多くのレシピ本も販売されています。
私はもっぱら、納豆作りと、角煮作りによく使います。
あとは、缶詰ではなく、乾燥豆類を自分で茹でたり、蒸した方が美味しい事を知ってから、よく使うようになりました。
時短メニューには最適です!
このレシピの生い立ち
世界中にある「ケンタッキーフライドチキン」のメニューは、国によってハンバーガーの種類、チキンの味や使われる肉の部位など、メニューの内容が違う。っという事を知っていますか?
日本に住んでいる時は、母がどんなに忙しくても料理をする派の人で、ファミレスやファーストフードはたまに行けるご馳走でした。
でも、海外に住むようになると、日本よりも物価が高いため、気軽に食事ができる場が手軽なファーストフード店や街の至る所にあるトラックピッツァで、子供にはあまり良くないっと分かっていても料理がしたくない時はついつい、行ってしまいます。(苦笑)
ちなみに、マクドもKFC(フランスでは通称:カフセ)も世界中にある同じ系列店の中でも日本の方が、断然美味しいです。
ヨーロッパは小麦文化!
だから、バンズが美味い・・・!?
か、と思いきや!日本の方が断然美味い。
未だに、マクドのチキンタツタに使われている、バンズを超えるパンに出会った事がないです。
だから、よく再現をする様になりました。
その中の一つが、「フライドチキン」です。
フランスにも一時期、骨つきの「オリジナルチキン」が販売されていました。
唯一それが日本と同じスパイスの味付けだったのですが、あればラッキーなメニューで、ほとんどフランスだと浸透しませんでした。
これには、日本の様に優れたフライヤー(日本には、圧力釜でじっくり揚げるフライヤーが主流)がないため、生焼けなってしまうためか?
商品コストが原因なのか?
人気がないのか?
メニューにはあるのに、いつも(お店側で)品切れ状態で、ちゃんと出回っていません。
そんな、「フライドチキン」を食べてみたくて作り出したのが始まりです。
おかげで、夫や息子から、
JAGAKOケンタッキーフライドチキン
っと、センスのないネーミングを付けられています。(爆)
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